Masami

emi takazawa 墨花枯花

2025/01/04 19:17

【emi takazawa 横振り刺繍花】
群馬県桐生に伝わる横振り刺繍。
針が横に動く横振りミシンで布に描く刺繍画は、古くから日本の花嫁の打掛やスカジャンなど、特別な装いを飾ってきました。
その緻密なグラデーションや密でふっくらとした横振り刺繍は、それでも本来平面の、布の上の世界での表現ありましたが、
その横振り刺繍を立体として咲かせたのがemi takazawaの刺繍花です。
ハレの日や普段の装いに、まさに華を添えてきたのをこれまで見続けてきました。



【墨色七色 枯色六色】
花びら一枚一枚、めしべ1本1本を生き生きと刺繍して描きますが
これまでは大体3色の糸でグラデーション。

ただ今回、emiさんが2019年より構想した新作の刺繍花 墨花枯花は
7色の墨色、6色の枯色のグラデーションで表現されています。


染めは恵美さんが信頼を寄せている小池染色さん。
恵美さんが今回の墨花の色をイメージして墨汁で描いた7色の墨色の濃淡のラインに忠実になるように


小池染織さんが染め上げたということです。

一方で枯色は6色。

7色と6色の微細で緻密なグラデーションの波、
見つめるとその花びらの内側へぐっと引き込まれるような感覚です。

【墨色枯色のことemiさんの思い】
今回の墨色枯色は、emi さんの中の記憶や思い出に咲く花なんだと感じました。

このイベントの前にemiさんからいただいたこんなメッセージ。

「墨色と枯色には共通するイメージがあって、
そのひとつがモノクロ写真とセピア写真にあります。
写真の中の墨色や枯色の世界って、懐かしいような、せつないような、
そして、想像をかきたてるもので。
空の色や植物の色、洋服や椅子の色、
“この色は何色だろう“って、
想像して、自分の中で色の世界をつくりだしたりして、またその時の心境によって別の色にみえたりもして。

刺繍花は記憶の花や想像の花なのですが、
テーマもなくふと頭に浮かぶ花は、形にした時、墨色や枯色がしっくりくるように思います。
懐かしいような、せつないような佇まいで。
今回がそうですね。

2007年に初めてレーヨン糸で咲かせた刺繍花も墨色と枯色で、その時の色名は“monotone““sepia“でした。

頭に浮かぶ花をもっとリアルに表現したくて、
七色、六色に染めた絹糸は、
深くて滑らかなグラデーションを生みだしてくれて、
花が、よりみずみずしく動き出したようにみえました。

墨花枯花を咲かせる時間は、
頭の中の花を紙に描く時も、ミシンを踏む時も、花びらを合わせる時も、いつもずっと幸せで。
新しく生まれた3つの花には、
“穏日““麗日““月日“と名づけました。
穏やかで麗らかな月日。

いつか思い出した時、色とりどりに映る気がします。」

色に込められた思いがぎゅっと伝わりました。
そうした瞬間にまたこの色が愛おしく感じました。

【髪飾が登場】
そして今回の墨花枯花展では、髪飾が登場いたしました。

これまでもemiさんの刺繍花を髪飾りにされる方が多いのですが、ブローチの金具部分にヘアピンを絡ませて髪に留めていました。
今回の髪飾りはコームがついていて、スッとさすだけで髪に留めることができます。



南インド・ゴアで見かける女性たちがいつもその朝採れたお花を髪に飾っているのを見て

女性が髪に花をつけることはとてもとても原始的で素敵な行為だとかねがね思っていたのですが
それが私たち日本人の場合、emiさんの刺繍花であったら、どんなに素敵だろうと、
そんなイメージからemiさんにお願いして形にしていただいたものです。

こちらはゴアの女性たちのようにたくさんのお花を、身につけたもの。
4種類の刺繍花の髪飾りを並べてつけていますが、
一つずつつけてもとても素敵です。


こんなふうに小さな刺繍花の髪飾であれば、一つだけつけて、なんでもない普通の日の髪飾としていかがでしょうか?


【墨花枯花 通信販売】
さて、emi takazawaさんの刺繍花新作展、墨花枯花展。
あと残すところ、会期は2日間となりました。

年末からたくさんの刺繍花が素敵な方々の元へお嫁に行ったのですが、
今ここにお嫁入り先を待っている刺繍花たちをご紹介いたします。

ご遠方からの通信販売も可能でございます。

それではご紹介してきますね。

1) 穏日(ブローチ) 淡枯(Sold out) 淡墨  28,600円


2)静舞(中)(ブローチ) 淡墨  深枯   30,800円


3) 灯音 (ブローチ) 深墨  深枯  24,200円


4)上から全てブローチ 結(中)淡枯 41,800円 / 5)「秋子 深枯 30,800円 / 6)冬子(小)淡枯(sold out) 24,200円 

              着用写真一番右、冬子(小)墨色は完売。淡枯色のみございます。↑

7)麗日(ブローチ)  淡枯  淡墨  33,000円

8)  上から リボン(ブローチ) 淡墨 19,800円 /  9)雛咲(ラペルピン)深墨 24,200円


10) 上から 陽泪(髪飾) 淡墨  淡枯  28,600円


11) 上から 穏日(髪飾) 深墨  深枯(sold out)  28,600円

着用写真は 穏日の深枯と芽吹の深枯を 並べてつけています。


12) 上から 結魅(髪飾)深墨30,800円  
13)下左 芽吹(髪飾)淡墨  下右 芽吹 淡枯(sold out) 26,400円


14)一分咲(片耳飾) 深枯 淡墨(sold out) 深墨(sold out)  19,800円

15) 上段 囀(さえずり 片耳飾)枯六色  墨六色 19,800円

16)下段 蕾(両耳飾)枯四色  墨四色(sold out)  30,800円

着用しているのは↑蕾の両耳飾りです。

17)左から 泪 片耳飾 淡枯  淡墨  18) 雫 片耳飾 深墨 22,000円

◆以上1)ー18)が emi takazawa 墨花枯花 通信販売の全てのラインナップになります。

◆通信販売受付期間は 1月4日(土)ー1月13日(月祝)までとなります。

ご購入ご希望の方は以下の公式ラインよりお問い合わせくださいませ。
TARA公式ライン →  https://lin.ee/CmFJwg9

◆お送りいただく内容は
・お名前フルネーム
・ご購入ご希望の刺繍花の番号、名前、色名 
・お届け先のご住所、郵便番号、お電話番号

◆お支払いはクレジットカード払い、または銀行振込よりお選びいただけます。
詳しくはラインにてご返信させていただきます。

◆3万円以下のお品物については、別途送料を頂いております。ラインにてお見積りをお知らせいたします。

◆お支払いの決済が完了いたしましたら順番にご配送させていただきます。

◆ご不明点がございましたらいつでもラインにてお問い合わせくださいませ。


Blog by Masami

猫狂い、旅を愛するTARA主宰。
Jaipur Jewelry by Masamiデザイナー。
美しい人、美しい手仕事を求めて東奔西走。
銀座の裏通り、猫の額ほどの小さなサロン に収集しては
徒然綴っております🖋