おかわりインディア

2023/02/21 16:03

ただいまそしていってきます。

そんな2月の始まりでした。

2月6日に帰国 8日出発。

おかわりインディアへ。

今回は5泊7日のショートトリップ

ショートでもないよな〜。

以前勤め人の頃は常に5泊か7泊で全てをやり遂げていたのに(いや、実際は時間が足りなくてやり遂げられてはいなかったけど)

急に時間の使い方が贅沢になったもんです。

今回はデリーで行われるアパレルの展示会視察の為!

ジュエリーに関してはいつも小さな工房で一つ一つ手作業でコツコツ作っているから、

大規模なアパレル工場との商談は新鮮でした。

むっちゃこだわりの髭おじ。

いろんなジャンル、いろんな規模感でものづくりがなされるこの世界

それぞれの目指すゴールや、よしとするものづくりの信念、そんなものが違うんだなと実感。

1枚を、1点ものを追い求めてきた自分もいれば、

最低ロット1000枚という工場さんもいる。

今更ながらフリーランスになってより客観的に見えるようになってきました。

ハイブリッドな現代!ぶれるな自分。

以前は良くも悪くも勤め人で、その使命感でやっている部分は多くありました。なんなら1000に近づかねばならないと思っていました。

でも今思う、自分の目指す道、できる道。

いまは、もっと肩の力を抜いて、やらなきゃなのにどうも癖が抜けない私です。

すぐ焦ったり、急に高い目標かかげたり。笑

だから、あなた、1人なんだから。

できること限られてるからって。

何でもかんでもやろうとしない!それを肝に銘じて念仏のように唱えております。

とんでもない刺繍がびっしり施されたドレスたちを目の当たりにし

インドの職人さんたちは何をやらせてもとことんやるシンプルにやる。この国は手に支えられているなぁ。と。

日本人は働き者だって言うけれど、

私はインドの人たちの方が今や働き者だって思う。

これからは、働き者でありながら自分をどう保つか、それが人生のテーマかなって思います。

さて、

アパレルフェアーが行われているタイミングで、ちょうどいIndia Art Fairも開催されていました。

現代アートの祭典。ここ数年でどんどんと規模が大きくなっているそうです。

写真、立体から彫刻から、なにから、たくさんのアートが一堂に集っていました。

インドのアートには綿密な手仕事が混ざり合っている作品が多く

刺繍や織りを交えた作品はどうしても心惹かれます。

途方もない時間と手をかけて表現されていて

至る所でインスピレーションをもらいました。

またアートに関心を持つ人たちの熱もすごい

会場には来場者みなさんのワクワクが集まっていて、

ものすごい活気に満ち溢れておりました。

陰湿に、問題が闇の中に封じ込められているというよりも

社会の問題ががんがんに目に留まるような環境で、

これをなんとかしたいという問題解決意識をはっきりともつ若者が多いインドだからこそ

表現もシンプルで、明確。

いろんな側面から感じる国民性。

ゴアのサビオさんもアートを出品しており、

ここデリーで再会!

カッコええ日本の絣の着物羽織をジャケット代わりにさらーっと羽織ってまして

センス良すぎです。

インドのアートなう!を堪能した後は、

デリーの布問屋にゆき

お店のデコレーション用の布を買ったり

腕が引きちぎれそうになりながら、

空っぽにして持ってきたスーツケースにダンクシュート。

ジャイプールに戻り、お店のデコレーションの品々を、この手で持ち帰る!と梱包してもらい、

こちらの梱包職人はもはや、カッターではなく、小刀でエアパツをえいやー!と切る

左の赤いおじさんは基本エアパツを抑えてるだけで

真ん中の白シャツおじさんしか小刀を使わない。

ちなみに右側の黄色のおじさんは、みてるだけ。笑

白シャツおじさんは選ばれし者なのでしょう。

いい天気だなーって、ほのぼの梱包してたら、急に突風が吹いて、エアパツやらクッション材やら飛ばされるという悲劇が起こるも、

無事37kgの荷物がお持ち帰り用に仕上がりました。

この中にはこの憧れの水盤「Urli」 も入っています。

Mr.ラジューに、あなたの新しいビジネスに幸あれ〜!いくらでもいいよ

と言っていただき、最後にいただくことにした、ビンテージのUrli

内側にはとても素敵な彫りが入っているんです。

日々、お花を浮かべるんだ〜

Mr.ラジューありがとう。

たくさん積み込んで、日本へ帰ります。

ジャイプールーデリーは80kg近い荷物を積んでタクシーで5時間。

でも私の荷物なんてまだまだちょろいもんです。

タクシーでも抑揚のないお経が流れ続けます。

平穏、平常心で。

足掛け4週間の長い旅でした。

何か終わったような、何も片付いてないような

なんだったのか、走り抜けたのに何も終わってないと思うと胸がドキドキします。

戻ってからが勝負です。

ありがとう、インディア!

たくさんの収穫、これを一つずつ形にします!

Blog by Masami

猫狂い、旅を愛するTARA主宰。
Jaipur Jewelry by Masamiデザイナー。
美しい人、美しい手仕事を求めて東奔西走。
銀座の裏通り、猫の額ほどの小さなサロン に収集しては
徒然綴っております🖋